吸血鬼は英雄か

平凡な吸血鬼の軍人ルジェは、養父である総統から任務を言い渡される。
曰く――

「人間の女の子を一人、殺してきてよ」

彼女を母国へ無事送り返し、その先で暗殺するのだと。
敵国の仕業と見せかけるために。
最高に気に入らない任務に、ただでさえ低い士気を下げに下げ、
少女を連れていったものの……――この女、何者だ?


【異世界ファンタジー/陰謀/シリアス】   

序章    さらわれた少女
第一章   不服な任務
第二章   波状山脈
       標的ターゲット1・狂愛の母
第三章   亡村の影
       標的ターゲット2・美食の贄
第四章   残酷な裏切り
第五章   ▼標的ターゲット3・英雄
終章    墓前にて


登場人物

ルジェ
平凡な吸血鬼の軍人。
同族にしては珍しく魔法が使える。
美形だが顔の印象が薄く、見知らぬ人に間違えられる。

フェルネ
東の聖なる森から来た少女。
精霊との混血児で、上位魔法が使える。

ラトゥール
吸血鬼の総統。美少年の姿をしているが、齢56。
ビスクドールで遊んで人を引きつらせるのが趣味。

ロイ
ルジェの同期。
あっけらかんとした性格で、付き合いやすい。
七一憲官隊という、同族を監視する部隊に所属。

リダー
ロイの後輩で、七一の新人。文官。
吸血鬼としてはか弱く、よく「死ぬ死ぬ」発言をする。

ランスヴァルド
フェルネをさらった犯人。
人間同士を争わせようとしている。


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