Missing・Rose 「そろそろ……離れてみないかな」 「え?」 「そこに留まって、あちらの傍に居るのも良いかもしれない。けれど、この世界の流れは速い。君が居なかった間にも、刻々と変化を続けている。もちろん、君自身もね」 「…………」 「果たすべき課題が、あるんじゃないかな」 この世界に残していたもの。 親友 恋人 「来週だってさ。結婚式」 「あたし、行かない」 理解者 気ままで怪しいお隣さん 「チーッス」 「また来たわね、偏食魔王真彦。またの名をヒモ」 彼女がどこにいたのか、誰も知らない。一人を除いて。 「まるで、誰かが世界を破滅させようとしているみたいだね」 「……誰が?」 「さあ。人か……あるいは神か」 現れ続ける化け物 不完全な宿主たち 「助けてくれ。……助けてくれ助けてくれ助けてくれ!!」 「私は後悔しない。あの選択は、間違ってなんかいない」 |
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