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あらすじ 佳川 崇は地震のあった日、友人の家で不思議な光を発する石を見つける。青く光るデザートローズが一際強く光った時、彼女は異世界へ送られた。 一方、司祭として憂鬱な日々を過ごすデュノは、自分だけが入れる秘密の場所を持っていた。その場所の名は不入の森。彼以外の何者も入れない、結界を張られた森だ。 けれどその日、彼は見たこともない衣装をまとった少女がその森にいるのを目撃する。 純白の髪を持つ彼女が言葉を発した瞬間、少年の意識は閉ざされた。 第一部 登場人物紹介 佳川 崇(スウ) 主人公。不入の森に閉じ込められた少女。 元は黒髪だったが、こちらの世界で目覚めた時には白髪になっていた。 おとなしいため良い子と誤解されやすいが、冷静に事態を検討する現代人。ぬくぬくと育ってきたせいか、それほど芯は強くない。 欠点は思案が長く、行動が遅いこと。 自分の世界に年上の彼氏がいる。 デュノ=アーゼン 準主人公。不入の森に出入りできる少年。 王子だが現在は神殿の司祭で、スウが最初に出会う異世界人。 誰もが魔法を使えるこの世界において、ただ一人魔法を使うことができない。しかし、だからこそ結界の張られた不入の森へ入ることができた。 魔法は使えないが、有り余る魔力を毎晩吸い取られている。そのせいで成長が遅い。 見た目も中身も幼い上に、世間知らずで言われたことを鵜呑みにしがち。 レゼ=アーゼン デュノの兄。時々弟の様子を見に、神殿へ忍び込む第一王位継承者。 官僚たちをまとめて指揮する上司みたいな立場。 王位継承者なら使えるはずの特殊魔法『宿詞』が、いまだ使えない苦労人でもある。 女性には紳士的、男性にはフレンドリー。 フェイ 神官兵。デュノの数少ない理解者の一人。 隣国出身の異民族。とにかく大きく、身長二メートル以上。 元女王近衛だったため、聖女に信頼を置かれていない。よく布教の名目で辺境へ飛ばされるが、それでも生きて帰ってくるぐらい武道に秀でた人。 物腰が柔らかく、誰に対しても親切。常に丁寧語。 聖女トアナ 神殿の最高権力者。 デュノに固執し、彼を神殿へ縛り付けるために魔力を吸い取る技術を開発させた。 目障りなものを遠まわしに始末する達人。 女王フィルフレイア デュノとレゼの母。銀色の髪と強い魔力を持つ『月の民』。 フェイと同じく異民族の出身。魔法よりも武道、特に剣術を得意とする、逞しい女性。 内政をレゼに預け、外交で諸国を回っていた。 現代世界 佐藤 アイ スウの親友。 咲坂 スウの恋人。 真彦 咲坂の友人。 佐藤 小太郎(ヴィセ) アイの父。 |
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